S県下水道終末処理場における汚泥減量試験
 現在、当該終末処理場における余剰汚泥は、脱水処理し、コンクリート骨材等にリサイクル処分する環境に配慮されたシステムとなっています。
 しかし、下水道普及に伴う余剰汚泥量の増加により、今後、このシステムを維持していくことは困難になると考えられています。また、リサイクル処分の際、燃焼により汚泥を骨材化するため、COの発生についても留意する必要があります。
 その他、処分費等のランニングコストについても重要な課題であります。
 そこで、余剰汚泥発生量自体を削減するリデュースの推進を考え、バイオ(好気性汚泥分解菌)の作用による汚泥減量試験を行っています。
 2006年3月末現在、ミニプラントによる試験で成功を収め、実機試験(実処理施設での試験)を検討中です。
 以下、ミニプラント試験での結果を公開します。
 詳細についてのお問い合わせ・ご質問等ありましたら、こちらまでご連絡下さい
 
    
試験目的
 バイオ投入による汚泥減量及び処理水(放流水)への影響調査

試験目標
 発生汚泥減少率60%

試験プラントの設定 
設定項目 設定値・設定内容 備  考
反応槽(曝気槽)容量 4.4L×0.8W×0.9H=3.2m3  
通水設定値 BOD容積負荷を実処理施設(反応槽容量2700m3×3系列)1系列と同一にする
0.25㎏/m3・日×3.2m3÷100㎎/ℓ=8.0m3/日
実処理施設
 〔流入下水量(平均値)7000m3/日
  反応槽容量2700m3
  反応槽流入BOD(平均値)100mℓ
  BOD容積負荷7000m3÷2700m3×100mℓ=0.25㎏/m3・日〕
                                から算出
ばっ気装置 ディフューザー式 溶解効率、撹拌効率とも実処理施設に劣る
沈 殿 槽 槽容量0.94m3 実処理施設の沈殿地(容量1000m3)より対反応槽容量比がやや低く沈殿効率が劣る
バイオ投入 初期投入:470mg/ℓ×1回
ランニング:150mg/ℓ・月
 
  
試験プラント写真

【外観】

【反応槽】

【沈殿槽】
試験期間
 平成17年8月23日~平成18年2月13日
試験結果 
測定項目 バイオ未投入
(平均MLSS:1869㎎/ℓ)
バイオ投入
(平均MLSS:1820㎎/ℓ)
増 減
余剰汚泥量
(月平均値)
886g 296g 66%減少
放流水質
(月平均値)
BOD 63㎎/ℓ 9.7㎎/ℓ 84%減少
COD 18㎎/ℓ 12㎎/ℓ 33%減少
SS 22㎎/ℓ 8.7㎎/ℓ 60%減少
 余剰汚泥量はバイオ投入により66%減量でき、当初目標の汚泥減少率60%は達成されました。
 放流水についてもバイオ投入が水質向上に貢献できる結果となりました。
 尚、上記結果が導かれた理由(仕組み)については、『汚泥分解メカニズムについて』をご参照下さい。
バイオ投入によるメリット/デメリット
メリット デメリット
・余剰汚泥が減量する
・曝気槽内のMLSS量のコントロールができる
・処理水(放流水)水質が向上する
・設備の増設を必要としない
・取り扱いが容易
・経費削減が考えられる
・臭気が弱くなる
・環境保全に貢献できる
・環境ISO実施に役立つ
・継続的にバイオ投入が必要
・空気量が増加する場合がある
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